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旧ヘッドバンク

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「ハイレゾは失敗するか?」をSACDの失敗と比較して考える。

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今回はハイレゾの今後を考えます。

最近、よく耳にするようになった「ハイレゾ」という言葉。

ソニーがとても力を入れているようで

はじめてのハイレゾ | ポータブルオーディオプレーヤー WALKMAN ウォークマン | ソニー

こんなページを作ってます。でも上手くいくんでしょうか?

 

ハイレゾという言葉を聞いた時に思い出したのは、今や亡き「ハイデフ」という不吉な言葉。ハイレゾもハイデフのようになってしまうか、考えたいと思います。

 

忘れてはならないSACD

「ハイレゾが失敗するか、成功するか」について予想する時、私たちは必ず「あるモノ」の存在について考えなくてはなりません。

そう、それが「SACD」です。

SACD=スーパーオーディオCDとは、1999年にソニーとPHILIPSによって規格化された次世代CD規格です。SACDは高音質かつ大容量の記録が可能で、まさにCDにとって変わる役割を担うはずでした。

しかし結果はご存知の通り、その夢は夢のまま終わってしまったのです。

 

一部の方はSACDの失敗をもってして、ハイレゾも失敗すると断じるかもしれません。しかし、それはいささか思慮が足りないと言えるでしょう。SACDの失敗には、現在のハイレゾと異なるいくつかの点があるのです。

SACD失敗の理由

  • SACDを再生するには専用プレーヤーの購入が必要であった
  • SACDは多くがコピーコントロールCDであった
  • SACDの普及期である2001年に「iPod」が登場した

この理由を見るだけで、SACDがいかに可哀想な代物であったか分かると思います。まずSACDを聴くには、手持ちのCDプレーヤーが使えません。専用の高価なプレーヤーを買う必要がありました。それだけで、SACD購入へのハードルは相当高いものになっていたと記憶しています。

しかも、SACDは当時ソニーが推奨していたコピーコントロール技術がふんだんに盛り込まれていました。今や当たり前である「パソコンに取り込んで聴く」ということが不可能だったのです。

さらに悪いことにSACDが規格された2年後、2001年にAppleがiPodを発売しました。iPodは「CDはパソコンに取り込んで聴く」という文化をユーザーに定着させた商品です。(後に「音楽をダウンロードして聴く」という文化に発展させた功績もあります)

iPodを買ったユーザー(もちろん音楽フリークたち)は当然、手持ちのCDをどんどんパソコンに入れていきます。そんな時代に、コピーコントロールされ、しかもiPodで再生できない形式であるSACDが選ばれる理由があるはずもなかったのです。

ハイレゾは失敗するか?

では、現在のハイレゾの状況はどうでしょうか?

まずハイレゾ普及にとって、非常に追い風になっていることが2点あります。

  • ユーザーは音楽をダウンロードで買うことに抵抗がない
  • スマートフォン向けにハイレゾ再生アプリがあり専用プレーヤーが不要

この2点は今後のハイレゾの生き残りを考えた際、非常に大きな要素です。

まず、ユーザーはハイレゾ音源を買うためにマニアックな音楽ショップに行く必要はありません。PCやスマートフォンから購入することができます。

音楽をダウンロードして購入する文化も根付いてきましたので、ハイレゾ音源を購入する心理的ハードルは相当低くなっています。

また、SACDでは最大のネックだった「専用プレーヤー」ですが、その役割もハイレゾではスマホが担ってくれます。ユーザーは追加でお金を出してプレーヤーを買う必要がないのです。

これだけを考えれば、ハイレゾは充分に成功できるような気がします。

ただ状況はそんなに単純ではなく、乗り越えるべき課題も多くあります。

ハイレゾの課題

まずハイレゾの課題は楽曲の不足や価格です。これに関しては鶏が先が卵が先かの話になります。ユーザーが増えれば楽曲が増えるのか、楽曲が増えればユーザーが増えるのかということです。

結局のところ、この問題の解決には、Appleのような巨人の参入が必要でしょう。できれば日本企業にも頑張ってほしいですが・・・。楽曲が増えなければ、結局のところハイレゾも小さな市場で終わることは目に見えています。

そのように考えると、ハイレゾの一番の課題はマーケティングと言えるかもしれません。現状ではハイレゾのセールスポイントは「高音質」しかありませんが、そこに別の付加価値を加えることができれば、市場が大きくなる可能性があります。(イヤホンにアニメの絵をつけて、15万円で売れた例もありましたね)

まとめ

ハイレゾはSACDほど簡単には消滅しないと思います。スマホによって延命することができるからです。しかし、「ニッチなマーケット」という現状を打破しないかぎりは、SACDの末路と変わらない未来が待っているかもしれません。

ニッチを打開するには、現状ではBeatsを買収したAppleによって市場が作られるのを待つしかないように思います。

本来であればその担い手はソニーであってもおかしくないのですが、ウォークマン事業を分社化し、スマホ事業も縮小してしまったソニーでは、ハイレゾオーディオという市場に1社でエコシムテムを構築することはできないでしょう。

しばらくの間は、ハイレゾはハイレゾで細々と商売をして、Appleがロスレスの配信サービスを始めることを待つことになりそうです。

はやく、高音質を手軽に買える時代が来て欲しいものですね。

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