知ってる?ダイナミック型とBA型はどう違うの?
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どもう。すぎやまです。
最近はPHONONのヘッドホンで音楽を聴いてるわけですが、やっぱりダイナミック型って良いですね。音域が広い。
ところで、ヘッドホンやイヤホンにおける「ダイナミック型とバランスド・アーマチュア型の違い」ってちゃんと分かってますか?
え?ワタクシ?そ、そりゃ、ももも、もちろん分かってますとも。。。
ということで今回は「BABA言ってるけど、BAって何?馬場?」と聞かれた時に困らないようしっかり勉強したいと思います!
では、まずは下の図を見てみましょう。(図はオーテクHPから引用)
端的に言うと図の青い部分に電流が流れて、紫の部分が振動して音が出るようになっています。
では、それぞれの違いをもう少し詳しく見ていきましょう。
ダイナミック型とは?
ダイナミック型とは、磁界の中でボイスコイルに音楽信号を流して、振動板を振動させることで音を出す方式です。ダイナミック スピーカーと全く同じ構造をしています。(スピーカーに磁石を近づけると、とんでもないことになるのはそのためです。)
ダイナミック型は音楽信号を流していない時、ボイスコイルに力が発生せず、振動系の支持を柔らかくできるため、少ない歪みと広い再生周波数帯域が両立できる非常に優れた方式です。
ちなみに世界初のダイナミック型ヘッドホンは1973年、ドイツのEugen Beyer氏が作ったそうです。そう!おなじみのbeyer dynamic社ですね!
バランスド・アーマチュア型とは?
BA型は、磁石に取り付けた固定のボイスコイルに電流を流して鉄片(アーマチュア)を振動させ、その振動をドライバーロッドが振動板に伝えることで音を出す方式です。
原理的には戦前使われていたマグネチック スピーカーと同じ構造となっています。
ダイナミック型と比較すると、吸引力が非線形なため歪みが出やすく、鉄片が磁石に吸着してしまわないように振動系を固く支持する必要があるため、周波数帯域が狭くなるという原理上の欠点があります。
この欠点を補うために高級イヤホンでは、低域用・中域用・高域用などの専用ドライバーに分けて製品開発がされています。
ダイナミック型とBA型の特色
ダイナミック型の特色(BAと比較して)
- 歪みが少なく再生周波数帯域が広い
- 低音域の再現力が高い(小型化すると強みは薄れる)
- 大型化で高音質にできるけど小型化が苦手
- 安価な仕組みで各メーカーの自社開発が可能
BA型の特色(ダイナミックと比較して)
- 再生周波数帯域が狭く、歪み特性がある
- 中〜高音域(人の声に近い音域)の再現力が高いが低音域が苦手
- 感度が高く、小型化が得意なので複数使うことが可能(しかし高価に)
- 技術特許が多く自社開発が困難なため高価
こう見ると「なぜBA型のヘッドホンは無いのか」という疑問もはっきり分かりますね。つまり、BAをヘッドホンで使うメリットは原理上ほとんどないのです。
音質とは関係ない部分ですが、ダイナミックとBAの大きな違いは「自社開発の難しさ」もあります。BAは技術特許が色々とあるらしく、自分のところで開発して売ることが難しいようです。
従って、BAユニットは他社から買わなければならないので、ダイナミックと比べると高価になってしまうんですね。(ソニーは自社開発したようですけど)
ということで以上、ダイナミック型とBA型の違いでした!
最近はダイナミック型の広い音域表現が好きなので、ダイナミック推しです!
BAをアホみたいにたくさん積まなくても、ダイナミック型なら広音域を表現できるんだぜ!(しかも位相差が気にならない!ここ大事!)ってことを分かって欲しいです。
ビバ!ダイナミック!
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