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【レビュー】oBravo erib-2a なんじゃこりゃ!と叫ぶイヤホン

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oBravo erib-2a

ども。すぎやまです。

今回はoBravoさんのイヤホン「erib-2a」をレビューしたいと思います。

 

はっきり言ってとんでもないイヤホンです。

「今年1番衝撃を受けた音」と言っても過言じゃないかも。

 

そもそも何でワタクシがこのイヤホンをレビューすることになったのか。

今回はそのあたりから話をしてみましょう。

 

なぜoBravoをレビューすることに?

oBravoを知ったのはフジヤエービックさんのブログでした。

 

 

この記事をみて「お、なんか凄そうだな!」と思い、次に目にしたのがoBravoの公式ページです。

 

 

そこで語られているストーリーに目を奪われました。

 

oBravo erib-2a

 

目に飛び込んできた「スピーカーの暖かい音を耳元で。」というコピー。

「一体なにをしようとしてるんだろう?」

興味深く読んでみると、どうやらスピーカーの仕組みをそのままヘッドホンサイズまで凝縮した製品を作ってしまったようです。

 

凄いなぁと思いつつも「なぜそんなことを?」という疑念が。

しかし、その理由もきちんとホームページに記されていました。

 

f:id:furihaku:20151105173347p:plain

 

「少年に本物の音楽を聴かせたい」

これがoBravoがスピーカーシステムをヘッドホンサイズにした理由だったのです。

 

いやー、やられたわ。

 

ワタクシはその崇高な理念に大共感。

さっそくこの理念を手帳にメモるなどして脳裏に焼き付けたのち、日本でoBravoを展開するリエイゾンさんにメールを送ったのです。

 

そうしてリエイゾンさんと知る仲となり、今回レビューをすることができたというわけでした。

リエイゾンの石井さん、本当にありがとうございます。

 

oBravo「erib-2a」レビュー

oBravo erib-2a

 

「erib-2a」ってどんなイヤホン?

今回紹介する「erib-2a」というイヤホン。

こちらも例に漏れず「スピーカーの暖かい音を耳元で。」というコンセプトで作られています。

 

驚くべきことにこの筐体の中に、平板磁石のドライバーとダイナミックドライバーの2つが入っています。いわゆる2Wayイヤホンですね。非常に変わった組み合わせというか、他に同じものを知りません。

 

なぜ平板磁石のドライバーに加えて、ダイナミックドライバーも入っているのでしょうか?

理由はこうです。

 

通常、平面駆動のドライバーを動かすには強力なアンプが必要になるのはご存知かと思います。

erib-2aはその弱点を補うためにダイナミックドライバーを搭載しているというわけです。その結果、専用のアンプを必要としないレベルで駆動することが可能になっています。

 

なのでiPhoneでも充分に音量をとることができます。

もちろんアンプがあればなお良いです!

 

oBravo erib-2a

端子はMMCXだと思うけどコネクタ部分は特殊構造に

 

音は…な、なんじゃこりゃー!!

音質レビューなのに申し訳ない点が1つ。

erib-2aの音質は、既存のイヤホンと比較することができませんでした。

それほどerib-2aの音質は他に類を見ないものになっています。

 

どんなイヤホンも「古き良きスピーカーの持つ空気感」なんてものを意識して作られていないですからね、当然といえば当然なのかも。

 

なのでたぶんですが、erib-2aを初めて聴いた時、多くの人は首をかしげるんじゃないかと思います。すぐには理解できないと思いますし、場合によっては理解できる前に試聴を止めてしまうかもしれません。

 

ワタクシですか?

 

ワタクシは初めて聴いた時「なんじゃこりゃー!」と、ぶったまげました。

 

現在のイヤホンの音が「よりクリアに、より精細に」を目指して作られているとすれば、erib-2aの音は「よりウォームに、より自然に」を目指して作られているように思います。「これはイヤホンの音なのか?」と驚きました。

 

「音」の目指している方向が違うことによって生じる戸惑い。

erib-2aを聴くとそんなものを感じると思います。

しかし、その戸惑いも5分くらいかけて色々な曲を聴いてみると驚きに変わります。

 

erib-2aの音は誇張したような響きもなければ、刺すような痛さもありません。優しくまろやかな音です。高い解像感の音ではないにもかかわらず、楽曲のフォーカスがボヤケているようには全く感じません。

 

それどころか全体として聴くと、低域から高域まで余すところ無く聞こえていることに気づくのです。

 

この感覚は実に不思議です。

 

この不思議な感覚こそがerib-2aの魅力であり、ハマってしまったら抜け出せないような魔力を感じます。

 

erib-2aでいろいろな曲を聴いてみたんですが、合う曲と合わない曲がわりとハッキリしていますね。

「1970年代の音・空気感」を意識して作られているoBravoのイヤホンは、やはり歴史ある音楽が抜群に合います。

 

具体的に言えば、ボブ・ディランビーチボーイズ。彼らの音楽をここまで気持ちよく聴かせてくれるイヤホンは他にないと思います。あの時代のウォームな楽器の音や声の質感がとても自然に聴こえてきます。

これは多くのハイエンドイヤホンでは録音の「粗」として聴こえてしまう部分です。

それがerib-2aでは、録音の「味」に聴こえるのだから見事と言うほかありません。

 

しかしその一方で、最近のドラゲナイみたいな曲にはあまりハマらないかも。

erib-2aで聴くなら「シンプルな生楽器の曲」が合うように感じました。

 

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こんなケースに入って届くようです。(コンプライの位置にケーブルが入るのかな)

 

総評

erib-2aはとんでもないイヤホンです。まずコンセプトがヤバイ。

普通の人はスピーカーを小さくしてヘッドホンの中に入れようとしたりしないし、1970年代の音を目指したりしません。だってそんなことをしたら「ハイレゾ」に対応できないじゃないか。ゾクゾクできないじゃないか。

 

そんな普通じゃないイヤホンを目指した結果できたものは、とんでもなく普通じゃない仕上がりになりました。

 

「古き良き時代の空気感」を表現するイヤホンになったのです。

タイムマシーンかよ。すげーわ。

 

erib-2aを聴いてみて、願わくばこのイヤホンの音をできるだけ多くの人に知ってほしいと思いました。

 

なぜなら、このイヤホンの音からは作った人の願いが溢れ、オーディオの楽しさを感じるからです。

これを作ったデビットさん(開発者の方)は、きっと作るのが楽しくて楽しくてしょうがなかったんじゃないかなと思います。

 

正直な話、いろんなイヤホンを聴きまくっていたワタクシは最近まで「もう新しい音なんて無いのかな」なんて思ったりしていました。

 

erib-2aはそんなワタクシの心を揺さぶり、「まだまだイヤホンは面白いんだぜ」と教えてくれたように思うのです。

 

いやーゾクゾクするイヤホンでした。(ハイレゾには非対応です。)

 

ご購入はこちらで可能です。(公式ショップ)

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