【レビュー】話題の4ドライバイヤホン Oriolusを試聴してきたよ!
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どうも!ヘッドバンク管理人のすぎやまです。
今回はサイラスの新ブランドOriolusのイヤホン、その名も「Oriolus」を試聴してきたのでレビューしたいと思います!
試聴プレーヤーはいつも通り、フラットな音のAK120です。
Oriolus レビュー
見た目と装着感
10万円にはとても見えない見た目。本体はデザインを感じることもなく、ひたすらに黒いプラスチックの塊です。でもケーブルは編み込んであって高級感を感じますね。
装着してみると「筐体がデカイな」と思いました。でも、ドライバーが4つも入ってるので当たり前ですかね。当然、JH Audioの上位モデルと比べれば小さいです。特に重いとは感じなかったのでリスニングには影響なさそうです。
音質
聴いた瞬間に感じる「あっ、これリッチな音」という感じ。複数のドライバによって低音から高音までしっかり聞こえてきます。音のバランスはとても良いですね。どこかの音域に偏った感じは受けませんでした。
ボーカルはやや近い印象で、はっきり聞こえます。サ行の刺さりやすい曲でも特に気になることはありませんでした。声質はやや乾いた印象と言えば良いでしょうか。詳しくは後術しますが、この感じが特定の男性ボーカルにピッタリ合います。逆に言うと、女性ボーカルものを艶っぽく聞かせるイヤホンではないかなと感じました。
ボーカルは近いと書きましたが、音自体には奥行きを感じます。空間表現がうまいイヤホンなんでしょうね。楽器の音の再現性も高いです。ギター、ベース、スネア、バスドラム、どれもリアルに聞こえます。
このイヤホンは「優等生」というアダ名がしっくりきますね。ただ欠点がないかというと、いくつか問題もあるように思いました。1つは、音のまとまりが今ひとつという点です。楽器1つ1つが細かく聞こえるのは良いのですが、それがまとまって1つ楽曲として楽しく聴けるかというと、若干の疑問があります。
もう1つは、優等生で良い音であるが故に「何を聴けば良いか分かりづらい」イヤホンだという点です。試聴していて、どんな曲もそつなく鳴らすんですが、「おお!この曲にピッタリだ!」というのがなかなかありませんでした。少々、器用貧乏なところがあるのかもしれません。
そんな風に思いながら聴いていたところ「とあるジャンル」で、Oriolusにピッタリなものが見つかりました。それは「暗い音楽」です。
Oriolusの音って明るくないんですよ。優等生なんですが根暗なんです。それなのに、試聴で明るいポップスやロックで聴いていたんで、キャラクターに合ってなかったようです。
なので、試聴曲をMogwaiとかSigur Rosといった暗い雰囲気のポストロックに変えて聴き直したところ、ベストマッチ!邦楽ではEnvyやART-SCHOOLなんかが合いますね。さすが根暗優等生。