【レビュー】Apple Musicの最終兵器?Celsus Sound Companion Oneの音質は?
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ども。すぎやまです。
夏も終わりですね〜。クレジットカードを失くしたり、手持ち花火で足を火傷したり、とても楽しい夏でした。
Twitterではチラっと予告していたのですが、今回はフューレンコーディネートさんにお貸し出し頂いたポタアン「Companion One」のレビューをしたいと思います。
一週間ほどしっかり使わせて頂いたんですが、お世辞抜きでめちゃくちゃ音が良いです。しかも、Apple Musicとの相性も抜群!
ということで、知らない方のために「Companion One」とはどんな製品なのか?というところから紹介していきましょうかね。
Celsus Sound「Companion One」レビュー
Celsus Soundって?
Celsus Soundはアンプ等でおなじみの「Nuforce」から派生したブランドのようです。
まだ新設ブランドのようで製品は「Companion One」とオープン型イヤホン「Gramo One」の2製品のみとなっています。「〜 One」という製品名のつけ方が特徴なので、そういう製品名を見たら、Celsus Soundの製品かもしれませんね。
「Companion One」とは?
「Companion One」は、DSD128と384kHzのPCMに対応したポータブルアンプです。
縦横サイズはHA-2とほぼ一緒。厚みはHA-2の1.5倍くらいあります。
見えているボタンは、音量ボタンと電源ボタン。
一見、普通のポタアンですが、この機種が他と違うのは「Airplay」と「DLNA」に対応しているという点です。
簡単に言えば、Wi-Fiに接続したり、自身がWi-Fiの親機になれたりできるということですね。
電源と反対サイドには、Wi-FiとUSB接続と選択するボタン、Wi-Fi接続の際に親機と子機を選択するボタン、ゲイン切り替えボタンがあります。
上面には、左からS PDIF/コアキシャルアウト、アナログラインアウト、ヘッドホンアウトがあります。アウトが豊富なのはウレシイですね。
底面にはmicroUSBが2つあります。左がオーディオ用、もう1つは充電用です。
オーディオ用には専用のケーブルを使う必要があります。安全設計のためでしょうかね。
「Companion One」Wi-Fi&Airplayの使い方
使い方を簡単に。電源をオンにすると本体のランプが赤と緑に交互点滅します。
この状態はUSB接続モード。PCにつなげばUSB DACとして使えます。
ここでサイドの切替ボタンを長押しすると、今度は赤と青の点滅になりWi-Fiモードに切り替わります。
これがWi-Fi切替中のサイン。Wi-Fiモードに切り替わった際にイヤホンをしていると音声で切り替わったことを知らせてくれます。
Wi-Fiモードになったら「Companion One」のSSIDを探して接続すればスマホとの接続は完了です。
ここからはiPhoneでの「Airplay」の使い方。
Companion Oneと接続した状態でミュージックアプリを開いて赤い矢印部分をタップ。
Companion Oneを選択すれば完了!
Airplayの何が便利なの?
1番便利な点は、スマホに何も繋がない状態で選曲できることですね。HA-2の場合は、スマホとアンプを常に一緒に持たないといけないのが不便です。その点「Companion One」はアンプとプレーヤーを別々にできるのがとても便利でした。
最近流行りのAK connectを試した方は、この利便性を想像しやすいかもしれませんね。
「Companion One」はAK connectのようにスマホをテザリングしなくて良いのがメリットです。
「Companion One」のWi-Fi接続はどう?
Wi-Fi接続って音質はどうなのかな?と思う方も多いかもしれません。Wi-Fi接続は、Bluetoothと比べれば、通信できるデータ量のバッファが大きいので、音質的には有利な接続です。
ワタクシが 使った範囲では、音の途切れなどはなく、曲間なども問題ありませんでした。ただ選曲した瞬間は2〜3秒の遅延がありますね。それも一度再生が始まってしまえば大きな問題ではないと思います。
「Companion One」の音質は?
音質はOPPO HA-2と比較したいと思います。Companion Oneの価格は、HA-2の2倍くらいするので少々かわいそうですが。
音質的にはウォームな音がします。HA-2がすっきりした解像感の高い音だとすれば、Companion Oneは密度の濃い、深い音がします。音の厚みが違いますね。聴いた瞬間から「良い音だなぁ」と感じました。
ウォームな音ということで、傾向としてはAR-M2やCayin N6なんかのDAPの音を思い浮かべましたね。
特に音の余韻の表現が素晴らしく、ボーカルの声が消える瞬間の響きがとても印象的です。チャットモンチーの「シャングリラ」なんて、冒頭のバスドラムから素晴らしく良く聴こえます。音の厚みと響きが良いおかげですね。
解像感一辺倒の音ではなく、アナログオーディオ的な心地よいサウンドだと思いました。ポータブルでこの音は贅沢だと感じます。
最高の使い方はApple Musicと!
「Companion One」は、やはりApple Musicとの相性が最高です。iPhoneを「Companion One」のWi-Fiに接続した状態でも、4G回線での通信は全く問題なくできました。(※ソフトバンクで検証しています)
音質と利便性を考えると、外でAppleMusicを楽しむ方法としては、この機種を超えるものは無いように思います。まぁ、ポータブルとしてはちょっと大きいのが難点ですが。
iPhoneとの接続の場合は、音量もiPhoneから調整できるので、アンプの存在は気にする必要がないのも良かったです。
総評
「Companion One」のAirplay対応という機能は挑戦的で実用性のある素晴らしいものだと思いました。USB DACとしても実力は充分で、中途半端な据え置きDACでは太刀打ち出来ないサウンドクオリティーだと思います。
惜しむらくはポータブルとしてはサイズが少々大きいことと、液晶がないので現在の音量がいくつなのか分からない点ですね。USB DACとして使う際には、Mac側の音量調整が使用できなくなるので、音量が分からないのは少し不便でした。
今回はAirplayに焦点を当てましたが、自宅でDLNAプレーヤーとして使うのも面白いと思います。自宅のWi-Fiに「Companion One」を接続すればワイヤレスで音楽を楽しめますからね。
使う人によって本当に色々な楽しみ方ができるアンプだと思います。
おすすめです!