【レビュー】PIONEER HRM-7を試聴。こりゃダメだ。
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今回はPIONEER「HRM-7」の試聴レビューです。
できればもうちょっと頑張ってほしかった、惜しいヘッドホンですね。
PIONEER「HRM-7」レビュー
本体の質感
光沢のない見た目です。高級感はあまり感じられませんが、値段なりの質感といったところでしょうか。映画用のサラウンドヘッドホンのような見た目です。ヘッドバンドなどはしっかりできているので、頑丈な作りにはなっていると思います。イヤーパッドの手触りも普通ですね。正直なところ、日本の大手メーカーなのだからもう少しデザインにはこだわって欲しいなと思います。
装着感
オーテクの大型ヘッドホンに似ています。(というかパクった?)イヤーパッドが多少ゴワつきますが悪くないですね。重さもあまり感じないので、長時間のリスニングにも耐えられそうです。
音質
聴いたときにちょっと驚いたんですが、低音が極端に出ないですね。高音が上ずった感じがする「典型的なシャリホン」です。肝心の高音に関してもサ行が刺さるなど、処理が甘い気がします。音場はかなり広く感じますが、その分ボーカルが遠いです。これでロックやポップスを聴くのは厳しいでしょう。かといってオーケストラを聴くには低音の迫力が足りないので、聴くとしたら少人数のバイオリンを中心としたクラシックあたりでしょうか。随分と要求の多いヘッドホンです。
総評
2万円を払った末に、少人数のクラシックしか楽しく聴けないヘッドホン。あまりに悲しすぎます。少人数のクラシック用ヘッドホンのパイオニアになるつもりなら購入しても良いかもしれませんが、そうでないなら他に良い選択肢はいくらでもあるはずです。日本メーカーにはもっと頑張ってほしい。そう思える機種でした。