【レビュー】DUNU TITAN 5 透明感が魅力のダイナミックイヤホン
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ども。今回はDUNUのダイナミック型イヤホン「TITAN 5」をレビューしたいと思います。
ダイナミック型イヤホンと言えばDITAやLYRA、AKT8iEといった高級路線がある一方、2〜3万円のレンジにも良い機種が増えてきていますね。
今回のTITAN 5も間違いなく注目の機種と言えるデキになっていました。
知らない方のために補足しておくと、DUNU−TOPSOUNDは台湾のオーディオブランドです。圧倒的なコストパフォーマンスで人気のメーカーですね。
ブランドの詳細は、ぜひ下記のヒストリーを読んでみてください。
ブランドヒストリー | サウンドアース|DUNU-TOPSOUND
DUNU「TITAN 5」レビュー
まずは開封してみよう
今回は新品をお送り頂いたので、開封から写真を撮ってみました。
マグネットでパッケージが開くようになっています。
窓からイヤホンがこんにちは。
付属品も充実しています。イヤーチップが2種類3サイズ、ウイング型のイヤーサポート、標準プラグ、クリップ、ハードケース。
装着感、質感ともに文句なしのデキ
金属製のハウジングは丈夫で美しい仕上がりになっています。
ノズルに角度がつけられていることでフィット感が高く、長時間の使用でも全く違和感がありませんでした。装着はストレートなので付け外しが楽なのも良いですね。
遮音性はイヤーチップにもよりますが高い方です。ベントが内側にあるのが良いのだと思います。ケーブルのタッチノイズも小さいので、外での使用もこれといった不満はありませんでした。
ケーブルはMMCXコネクタを採用しています。
ただ相性があるのか、手持ちのonso MMCXケーブルは使うことができませんでした。
よーく見比べてみるとプラグの長さが少し違うようです。もしも使いたいMMCXケーブルがあるならば購入前に確認しておくと良いかもしれません。
透明感のある瑞々しい音質
金属製のハウジングからしてRHA T20のようなメリハリあるサウンドを想像していたのですが、TITAN 5の音はそれとは全く異なるものでした。
ダイナミックらしく低域の表現に存在感があるのですが、それ以上に感じたのは「ボーカルの良さ」です。広いレンジでボーカルをしっかり表現してくれます。
低域や高域は歌を盛り上げるために添えられているような印象を受けました。過度に目立つことなく、しかし演奏を支えているバックバンドのような雰囲気です。
音の立ち上がりや余韻は柔らかで、高音の響きにはDUNUサウンドらしい瑞々しい美しさがあります。音場は広すぎずボーカルと理想的な距離になっていると感じました。
おすすめは王道ポップス・バラード
TITAN 5は派手にエッジの効いたサウンドではなく、品の良さみたいなものを感じさせる音づくりになっていると思いました。
なのでマキシマムザホルモンよりは絢香みたいな音にマッチします。特に絢香のややハスキーな歌声との相性はかなり良いですね。
美音系イヤホンなので、女性ボーカル全般は得意だと感じました。鬼束ちひろやYUKIなんかも良かったですね。
女性ボーカルモノでも「中田ヤスタカ系サウンド」にはあまりハマりませんでした。スッキリ聴こえるので聴き疲れは無さそうですが、ノリノリ(死語?)じゃない。
TITAN 5ではしっとりしたバラードやミドルテンポのポップスをおすすめしたいですね。
女性声優さんの曲なんかも良い感じに聴けると思いますよ。
総評
DUNUといえば「DN-2000」が大人気。その人気の理由はキレイに伸びる高音と透明感のあるボーカルではないかと思っています。
そのサウンドは今回のTITAN 5においても、しっかり継承されていると感じました。明確なサウンドコンセプト、ブレない音づくりをしているのはお見事です。
DN-2000と比較するとTITAN 5は、より低域を感じる音になっています。DN-2000の低域に物足りなさを感じていた人は試す価値があると思いますね。
それにしてもこのサウンドで2万円か…。
最近の高額イヤホンに目を慣らされてる自分としては、破格の安さのように思っちゃいますね。
レビュー前にちょっと心配していた「RHA T20とのキャラ被り」もないし、良い感じで使い分けができそうなイヤホンです。
2万円くらいのダイナミック型イヤホンは、色々と選択肢が増えてきて面白いなぁと改めて感じさせられました。
「リケーブルできて、装着感が良くて、低域重視のボーカル中心、2万円以内」というワガママな要望に応えてくれるのが、TITAN 5の役割になりそうです。
高級イヤホンも素晴らしいですが、たまにはこの辺りの機種もじっくり聴き比べてみると面白いですよ。
文句なくオススメです!